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★タイトル★

2013年
後藤啓二/折田勝輝


手作りのパキスタン応援うちわを持って

フンザで家庭訪問して

1年前のフンザ・イスラマバード旅行の時、オーダーメイドで作ったパキスタンの民族衣装シャルワール・カミーズがクローゼットに眠ったままでした。またこれを着たい。。。と願い続けて1年。

1年前には行けなかったラホールへ行ってきました。5日間のうちに、上海を経由してインドに渡り、インドから陸路でパキスタンに入り、ラホールを廻るというまさに弾丸旅行でした。ラホールでのホテルや送迎など、いつものシルクロードキャラバンさんに泣きついてお願いしちゃいました。

上海を経由してデリー空港に到着。そのままアムリサトルへインド国内線で移動。
まずはアムリサトルでシーク教の黄金寺院を見学しました。これまで何度も痛い目にあったインド旅行。。。それでも今回は奇跡的に嫌な思い出を1つもしませんでした!(デリー空港を除く。あれは最悪!)やはり、ラホールと同じパンジャービの人達だからなのか、空港から黄金寺院まで皆が親切でとても心温まる経験ができました。

その後、客引きをしている車と交渉し、パキスタン国境の町アターリーへ到着。
思いのほかスムーズに出国手続きを済ませ、徒歩でインド・パキスタンの国境を越えました。いろんな国に行きましたが、徒歩で国境を越えるのは初めてです。初めて国境を跨ぎました。感慨深いものがありますね。
国境では争いの絶えないインド・パキスタン間。それでも、ここでは毎夕、友好的に国境の閉門式イベントが盛大に行われているのだから、尚更、感慨深いものがありました。

 

どのようにして国境を渡るのか不安な部分もあったのですが、出国手続きを済ませればあとはけっこう自動的な流れがありました(笑)ポーターがついて流れに乗るだけ。両国のポーターがきっちり連携し、国境で荷物をハイと引き渡して、きちんと誘導をしてくれます。インド側の衛兵さんもとても親切で、快く写真に納まってくれました。(この後、パキスタン側で応援するのに、ごめんなさい。。。)

さて、パキスタン側に到着してもホテルにお願いしていた迎えが見当たらず。声をかけてきたタクシー運転手が一緒に探してくれたのですが、それでもダメだったので途方に暮れていたら、そのままそのタクシー運転手さんや周りがフォローをしてくれました。シャルワール・カミーズに着替えたいと言ったら、「じゃあ、そこの店の倉庫で着替えなよ」と周りが案内してくれました(笑)

こうして満身創痍でパキスタン・インド国旗降旗式(フラッグ・エレモニー)へ。1年前の旅行で準備していたけどお披露目できなかったパキスタン国旗柄のうちわを手に抱え応援席へ向かいました。入った時には観客皆が徐々に興奮し始めている時で、シャルワール・カミーズを着た変な日本人観光客に皆、興味深々!スタンド中から歓声をいただいちゃいました♪

衛兵のパフォーマンスが始まると、皆興奮マックス。応援団の煽りを受けながら皆で「パキスタン、ジンダバード!」と叫びます♪女性側スタンドも男性側も大盛り上がり!!!

パフォーマンスが終わってからも、一緒に写真撮って!と周りにもみくちゃされました(笑)夢のような時間はあっという間に過ぎました。
またいつか観に行くでしょう、きっと!だからこれからもずっと毎日友好的にこのセレモニーを続けてほしいなと思います!!!

夜は食べ物横丁の「Anarkali Food Street」でローカルフードを食べ歩き。
そして、郊外のババ・シャージャマール廟へ行き、木曜日限定の「スーフィーナイト」も見学しました。

人間技とは思えない高速回転で舞踊者がトリップしている姿は一見の価値あり。当然、僕らはハッシシには手を出しませんが、雰囲気にまたもや酔って、そのままホテルへ。恒例の停電で真っ暗闇となった部屋で翌日のことに胸を膨らませながら夢落ちしていきました。

翌朝は、ラホール・フォートへ。1560年にアクバル大帝によりたてられた城。とても荘厳で優美なたたずまいでした。中に入るなりいわゆる「勝手にガイド」がついてきましたが、それもまた一興。そのまま流れに任せてガイドをお願いして、見て回りました。続いて バードシャーヒー・モスクへ。荘厳なゲートをくぐると、赤レンガのだだっ広い広場が現れます。文句のつけようがないほどに美しいシンメトリー。我を忘れて写真を撮りまくってしまいました。

それにしても、周りの人たちが、本当にフレンドリー!
ラホール・フォートやバードシャーヒー・モスクでは若い学生たちも多くいたんですが、一緒に写真撮ろう!撮ろう!と携帯で撮られまくりました。旅行の間はいつも撮る側なのに、ここではずっと撮られる側でした。なんだか、アイドルにでもなった気分(笑)
カミーズを着ていた効果も大きかったかも♪(フフフ)
パキスタン・ミナーレ近くの遊園地へ、行ってみました。ネットで、ここの観覧車やお化け屋敷がおもしろい!とあったのを見て、前から興味があったんです。観覧車やバイキングは、確かに、早過ぎて怖かった。。。もう無理!無理!降ろしてぇえ!と叫ぶたび、周りのパキスタン人が笑いまくっていました。

お化け屋敷は。。。馬小屋のような掘立小屋。。。(笑)入ってみると、暗めの部屋にロープが張ってあって黒いカーテンを引いて仕切っているだけでした。入口で切符を切ったスタッフが入って、カーテンの向こう側に、ほら!お客だよ!用意しろ!(憶測)と怒鳴っていました。やがてカーテンが引かれたら、お墓ふうのセットのなか、お化けもどきが横たわっていました(笑)
いつ起き上がるのかなーと待っていたら、「ブヒ~!ブヒ~」と豚のような叫び声あげて起き上がって、ナイフ(もちろん偽物)で襲ってきました。昔は棒で小突いていたようなので、少しは進化したのかもしれませんが。。。それでも あまりのしょぼさに大ウケ。
なぜか握手をして、一緒に写真撮ろう!とポーズしてきました(笑)
パキスタンの遊園地。。。某ネズミのお国のホーンテッドマンションと比べて300年遅れているなあ(笑)
いやあ、逆に楽しかったんですけどね♪

ラホールのケンタッキーフライドチキンにて

公園からホテルへ帰るときに、乗り合いタクシーでもあるスズキを使いました。こちらのは後ろ向きの席があったので、後ろ向きに乗りました。走っている間、後ろを走るスズキや車、バイク、馬車の人たちを目が合っちゃいます。目が合っちゃったりすると、はーい♪と笑って手を振り合います(笑)⇒ホスピタリティ高い人達だからねえ。
 また、変わったところでは、ケンタッキーをMall Roadにあるケンタッキーフライドチキンを訪問。
なぜか????
ここで働いているスタッフはほとんどが聴覚障害者なんです。表向きは障害者の積極的な雇用を謳っているものの、数年前に卑劣なテロがあった場所。。。米国系資本の店なので、あまり働く人がいないからだそうです。
まあ、入口のセキュリティがしっかりしているから今は危なくはないんですけどねえ、
店内はパキスタンの手話が飛び交っていました。手話で日本から来たことを伝えると、聞こえないスタッフがわらわら出てきて、手話で盛りがりました。自分は日本手話、あちらはパキスタン手話、お互いに全然通じませんが、なんとなく言いたいことを読み取って不思議な会話が成り立っていました。皆、とても明るくて楽しい方々で、こちらまで嬉しくなっちゃいました。

その日の夜はシルクロードキャラバン社の「おかみさんブログ」で紹介されていたCoCo’s Cafeへ。この屋上からの眺めは綺麗なだけでなく料理もおいしかったです。旬のザクロジュースも独特の風味があっておいしかった。
食後は、夜のバードシャーヒー・モスクをぶらぶらと散歩。ライトアップされたモスクもまた神秘的でステキでした。

余談ですが、帰る途中、マッチョなポスターが貼ってあったところを覗いてみたらジムでした。スタッフがどうぞどうぞと迎え入れてくれたので、ちょっと見学しちゃいましたが、日本ではジムではスポーツウエアを着てトレーニングに励むもの。ここパキスタンでは、ジムでもシャルワール・カミーズでした(笑)3分の1ぐらいがシャルワール着たまんま筋肉トレーニングに励んでいて、すごいもの見ました(笑)

もうあっという間にラホール最終日。朝早く起きて、ラホール博物館に行くもまだ開いてませんでした。近くにある郵便局を見ると、カラフルなポストが。スタッフもいたので、ちょっとおしゃべりしちゃいました。やっとラホール博物館も開館したので、入ってみるととても広大なのに驚かされました。ゆっくり全部見回ると1日だけでは足りないぐらい。駆け足で見回りましたが、あの「断食する仏陀」では足を止めてまじまじと見つめざるを得ませんでした。それぐらい、とても、迫力がありました。 

最後にラホールの有名アイスクリーム店「Chaman Ice Cream」に行ってみました。様々なアイスクリームがジョッキ一杯に盛られます(笑)自分はそこまで食べられないので、子供向け(?)の小さいのにしましたが、様々な果物などがトッピングされて独特の風味があっておいしい。
それにしても。。。店内には巨漢の髭親父たちしかおらず、皆、ジョッキ一杯のアイスクリームを美味しそうに頬張っています。なかなか圧倒される風景でした(笑)
とうとうラホールともお別れ。とても名残惜しいながらも、スズキにて国境へ。別れ際にはホテルの近所の子供がずっと手を振って見送ってくれました。そして、パキスタン側の衛兵さんたち、最後まで親切で写真も撮らせてもらいました。それにしても身長高いっ!

ラホールにいられたのは正味2日間というまさに弾丸旅行でしたが、改めて思い知ったのは皆のフレンドリーさ。ここまで暖かく迎え入れてくれて恐縮するぐらい。ますますパキスタンのファンになっちゃいました。